Russian Thinkers (Penguin Classics)
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Penguin Classics Isaiah Berlin
参考価格:¥ 1,543
販売価格:¥ 1,572 (税込)
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発売日:2008-03-25
売り上げランキング:158212 評価平均:5.0点 (レビュー数1件)
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「Russian Thinkers (Penguin Classics)」のレビュー
革命前夜のロシアの光と影 2007-11-15 - 19世紀のロシアの知識人を取り上げたエッセイ集。主な登場人物はトルストイ、ヘルツェン、べリンスキー、ツルゲーネフ、バクーニン。社会、政治、思想、文学のタペストリーが展開する。
文学だけに絞っても、プーシキン、トルストイ、ドストエフスキー、ゴーゴリ、ツルゲーネフ、チェーホフなんかが同時代に存在した社会である。それを想像して「げげげ!」と来る方には興味深く読めると思う。ただし予備知識があればさらに面白いだろうというのは必然で、ロシア史、ドイツロマン主義、ドイツ観念論、社会主義思想の変遷などの知識のある方には断然お薦め。尤も私自身はそれらの知識を持たずに読んだが楽しめた。
七編のエッセイから成り、中でも『The hedgehog and the fox』はトルストイの『戦争と平和』をテーマにした有名な一遍。「歴史とは何か」という問いに体系的答えを返す人間が「大嘘つき」だと知っていたトルストイの苦悩を探求する。人の世の複雑系を透徹した知性で見抜きながら、世界解釈体系がなければ魂が救われないとも知っていたが故に死ぬまで苦しんだ文豪の姿を万感の思いを込めて描いている。
『Fathers and children』も感動的。主役はツルゲーネフ。物事が見え過ぎるが故に、いかなる人間集団、いかなる思想にも救いを見出せなかった、つまり「狂えなかった」文豪の人生を描く。バカな若者たちにさえ理解を求めて語りかける優しい魂がそこにある。
全編を通して著者の情熱を最も受けているのはヘルツェンか。引用される文章がいずれも素晴らしく、ヘルツェンの著作に直に当たりたくなる。
読了して、なるほどこれが「文学者」か、と。膨大な知的誠意と膨大な真面目と社会と関る上での熱度の高さ。形而上への希求とその不可能性の間での紛い物ではない緊張感。「『文学者』がいた国と時代」が垣間見える。しかしなんと過酷な国であり時代であったことか。
「Russian Thinkers (Penguin Classics)」の商品紹介
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