Home  前のページに戻る

Dealers of Lightning: Xerox Parc and the Dawn of the Computer Age

Dealers of Lightning: Xerox Parc and the Dawn of the Computer Age

イメージを拡大

Harper Audio
Michael Hiltzik
参考価格:¥ 2,520
販売価格: (税込) 
発送可能時期:在庫切れ
発売日:1999-04
売り上げランキング:269102
評価平均:4.5点 (レビュー数2件)
アマゾンで詳細を見る

「Dealers of Lightning: Xerox Parc and the Dawn of the Computer Age」のレビュー

 とにかく面白い!「PARC伝説」を諫める部分も 2004-01-21 
パソコン通を中心に有名なゼロックス・パロアルト研究所。1970年代に天才科学者たちが集い、ウィンドウとマウスによるオペレーティング、イーサネット、レーザープリンタ、ノートパソコン、DTPなど現在のオフィス・コンピューティングを支える多くの概念や技術を具現化した「聖地」です。

しかし、ゼロックス自信はそれらの技術のほとんどを商品化せず、結果としてマック、ポストスクリプトなど他社で実現され、一世を風靡しました。アップルのジョブスなどにより、このことが伝説として伝えられ、「大企業の間抜けさ」を語る一つの定番ともなっていますが、本書はこの伝説をより客観的な切り口で検証し、会社の問題はもちろん、科学者側の問題、時代的背景も含め、PARCで何があったのかをリアルに伝えてくれます。

ジョブスがPARCを見学したのは2回、しかも訪問前から見るものの内容をほぼ知っていた、など、興味深い事実が多数紹介され、とにかく面白い一冊でした。コンピュータの歴史について少し知識がないと難しい部分もあるかもしれませんが、登場する科学者のキャラクター、科学とビジネスを巡る歴史的事件の魅力満載の本書は、興味のある方にはお薦めです。

 PARCとは何だったのか? 2002-02-22 
PARCのé-‹ç™ºã-た技è¡"が今æ-¥ã®GUIやイーサーネットなどの基礎となったã"とはあらかた理解ã-ていたが、ではなぜゼロックスがコンãƒ"ュータ業界で現在の地位にç"˜ã‚"じているのだろうか。。。以前から非常に興å'³ã‚った問題である。結局、å½"時の市å '動å'や企業のR&Dに対する考えæ-¹ãªã©æ§˜ã€...な要因が絡ã‚"でくる話であるので、明確なç­"えは私自身å¾-られていないと考える。ã-かã-ながら、PARCå†...で繰り広ã'られた様ã€...な人é-"ドラマ(それもIT業界ではè¶...有名人é"も登å 'ã-てくる)には心動かされるものがあった。今æ-¥æ-¥å¸¸çš„に使われているコンãƒ"ュータは、PARCの存在なã-には考えられないものであるという事実とå½"時のPARCのようなR&D部é-€ã‚'もつ企業が現在存在ã-ていない理ç"±ã«ã¤ã„ては、本書からリアルに伝わり、満足の一冊とã!!ªã£ãŸã€‚

「Dealers of Lightning: Xerox Parc and the Dawn of the Computer Age」の商品紹介

   今日のコンピュータの基礎を支える、画期的な発明の数々を生み出し、伝説的な存在となったゼロックス・パロアルト研究所。グラフィカルインタフェースやLAN、ウインドウシステムといった、現代的なコンピュータの特長と考えられる数々の技術が、1970年代にはすでにこの研究所で生まれ育っていた。彼らはまさに、「未来をつくって」いたわけだ。本書は、その研究所とその天才科学者たちの物語である。

   物語は、研究所創設のため、スタッフが集まるところから始まる。「最高の研究を達成するただ1つの方法とは、最高の研究者を雇い、彼らを命令、義務教育、締め切りといったものから自由にしておくことである」という理念のもと、全米から最高の頭脳が集まってくる。そして、コンピュータ史上稀に見る勢いで、その後のコンピュータの流れを方向づけるような、画期的な発明が行われていく。「伝説的な」発明に取り組むその当時の研究者たちの熱気と興奮とが、本書からリアルに伝わってきて、わくわくさせられる。

   また、登場人物も魅力的である。取りすました天才などではなく、あまりにも人間的な人物が多い。自分の能力ゆえに尊大になり、独善的になって他の科学者たちと衝突する。自分たちの画期的発明が、本社の重役たちにまったく評価されないことにフラストレーションを爆発させる。正反対の性格の2人が、見事なチームワークを発揮する。こんな様子が生き生きと描かれているのは、当時を知る研究者をはじめとした多くの人に丹念な取材を重ねた、著者の努力と力量のたまものであろう。

   ゼロックスは、パロアルト研究所の画期的な成果のほとんどを利益に結びつけることに失敗し、研究所も一時の輝きを失ったという結末は、すでに私たちの知るところである。本書は、ひと握りの科学者たちの学術計算用ツールから、今日的な誰にでも扱えるコミュニケーションツールへと、コンピュータを変えていく天才たちの格闘を軸に描きながら、ゼロックスのような結末を迎えた企業、研究組織、そして人間のダイナミズムをも鮮やかに浮かび上がらせている。(福島紀行)