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君主論 (講談社学術文庫)

君主論 (講談社学術文庫)

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講談社
マキアヴェリ
参考価格:¥ 798
販売価格:¥ 798 (税込) 
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発売日:2004-12-11
売り上げランキング:25674
評価平均:5.0点 (レビュー数9件)
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「君主論 (講談社学術文庫)」のレビュー

 人間に対する犀利な観察と分析 2008-11-27 
 〈人間は、恩知らずで、気が変わり易く、偽善的で、自らを偽り、 臆病で貪欲である〉(第17章)


キリスト教的道徳観が支配的だった当時、こんな身もフタもない
人間観を披露すれば、そりゃあ、非難轟々だったと思います。

しかし、現在の視点から本書を読んでみると、書かれているのは、
上記のような、どうしようもない人間という存在をまとめていくリーダーが、
肝に銘じておくべき、ごくごく常識的な心構えに過ぎないように思います。


宗教上の原罪など信じなくとも、人間はもともと堕落している。
それは啓蒙主義が浸透することによって改善し、進歩していく類いのもの
ではなく、これまでもこれからも永遠に変わらない普遍的事実に過ぎない。

だから君主は、善悪ではなく人間性をみることで、他人の行動を見極めていくべきだ――。


まったく仰る通り、というしかありません。


また、君主は領民に対し、冷酷に振舞い、恐れられる存在であるべきだ、
と説くマキアヴェッリですが、恨みを買うことだけはしてはならないと戒めます。

特に、死刑は〈適切な正当化と明確な理由の下〉でなら行ってもよいが、
決して領民の財産には手を出してならない、と取り立てて注意を促している所に、
マキアヴェリの鋭い人間洞察があらわれているように感じ、興味深かったです。


なぜなら〈人間は財産の喪失よりも、父親の死の方をより速やかに忘れるものだから〉です。
 重要な本です 2008-10-22 
佐々木氏による新訳です。
君主たるには何をなすべきかということを書いています。とはいえ、人との接し方、リーダーとしての心構え、国家の運営方法、国家の興亡がいかに起こったかなどについても述べています。

様々な場面で使える本です。実用書としての価値はもちろん、国家の興亡にあたってこの書にある考えをもとに古今東西あった国々について考えてみるのもいいと思います。

人間に対する洞察は非常に深く鋭いです。人間の本質を突いています。結局500年経っても本質は変わらずじまいということなのでしょう。

だからこそ500年読み継がれてきたともいえそうです。重要な本であることは間違いません。この新訳はこなれた訳といえます。読んで損はないはずです。
 参考になる考え方が多い。 2008-09-11 
思っていたのとは違った印象を受けた。きわめて現実主義的な内容だった。孫子の兵法との共通点も観られ、勉強になった。
甘やかしていると、人は普段の忠誠心が危機の状況では省みられることは無い。
運命は河に堤防を築くように、危機管理をしていれば半分は自分で動かせる。
大衆は飽きやすく、成果と遠くからの見た目で判断する。
裏切ることも視野に入れて行動する。
危機に備えてケチと言われる位でちょうどいい。
アメとムチを使い分けて人心を掌握する。
 麦酒の苦味に似た味 2007-12-03 
 中国や日本の古典は 経営者にもよく引用される。

 「孫子」「五輪書」「論語」「日暮硯」等 いくらでも例は挙げられる。西洋の古典は 余りビジネス雑誌に出てくる事も無い。その中で 本書は健闘している。

 マキャべりというと 元来悪いイメージが付きまとってきたのも日本である。性悪説に基づいた冷徹な「嘘つき」というようなイメージかと思う。僕もご多分に漏れず そんな先入観で一読した。

 とんでもない。マキャべりは「人間とはどういう動物か」を語っているに過ぎない。

 彼には「人間の善悪」というものは無い。善い悪いは抜きにして ただ 「人間とはそういうものだ」という彼なりの冷静な分析を披露しているに過ぎない。その意味では科学者が実験の結果を報告しているだけと同じだ。但し そこに分析されている人間の姿が 我々にとって 時には辛辣であることが 科学者マキャべり自身の評判を悪くしている。マキャベリにしたら迷惑な話だ。

「いかなる手段も 結果さえよければ必ず正当化される」
「人は恐れている人より 愛情をかけてくれる人を容赦なく傷つける」
 
 こんな言葉は否定出来ない。吉田兼好が読んだら大声で笑って 徒然草に引用したに違い無い。

 「辛いのは中傷でなく真実である」とは 誰の言葉だったか忘れた。 マキャべりへの毀誉褒貶の原因は 彼の本に含まれている 苦い真実である。「苦味」が美味しいのは麦酒だけではない。
 政治学・帝王学のために必読。 2006-08-18 
マキャベリの世界的名著ですが、その内容が実にわかりやすい上に、大きな文字で書かれているために、かなり頭にすっきり入ってきました。
政治学・帝王学を学ぶ人なら必読でしょうし、多くの部下を用いて一つのプロジェクトをすすませないといけない人なんかにも、学ぶところがある作品だと思います。。
文句なしで星五つ。

「君主論 (講談社学術文庫)」の商品紹介