官僚との死闘七〇〇日
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官僚との死闘七〇〇日
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講談社
長谷川 幸洋
参考価格:
¥ 1,785
販売価格:
¥ 1,785
(税込)
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通常24時間以内に発送
発売日:2008-07-31
売り上げランキング:20759
評価平均:
3.0点
(レビュー数7件)
「官僚との死闘七〇〇日」のレビュー
湘南ダディは読みました。
2008-10-02
長谷川さんは東京新聞や中日新聞の論説委員で政府の税制調査会や財政制度等審議会の委員をしている方で、今はすっかり有名人となっている元財務省の高橋洋一さんやこれも名をあげれば高名な経済学者たちとアンオフィシャルなチームをつくり安倍総理の改革路線をサポートしようとした方で、本書はその奮闘記。日本の政治は政治家によって行われるのではなく、官僚の書いたシナリオに従って政治家が丸暗記したセリフを語っているだけだとよくいわれますが、本書を読むとそのタイトルの通り、官僚たちの執拗かつ策略的な牛耳たがり屋ぶりがよくわかります。
bureaucracyという言葉は、英語的なニュアンスだけでいうと小役人主義というか紋切り型というか、あまり良い雰囲気をもたない言葉です。日本でも元来、官僚的というのはそのような意味合いだったのでしょうが、本書を読むとまさに官僚支配制度とも訳すべき霞ヶ関の実態がうかがえます。 大臣や官房長官を歯牙にもかけず、省益を優先させて政局を強引に捻じ曲げようとする官僚や、政治家としてのポジショニングをあげるためにも官僚のいいなりになる霞ヶ関応援団となる「過去官僚」議員が本書のなかで実名で登場します。米国では大統領がかわると多くの官僚たちも入れ替わると聞いていますし中国などでは圧倒的に政治家のプレゼンスが大きいように思います。日本では結局、政治家が官僚たちの言うことをきかざる得なくなるのは、いろいろ理由がありそうですが、最大の原因は政治家たちのレベルの低さと政治哲学の無さなのでしょう。各省にかかわる腐敗や癒着、怠慢、非効率などが四六時中、紙面をにぎわせてそれなりにジャーナリズムや世論の糾弾をされているのですが、一向にそれらは改善されることなく続いています。それは国民として誠に腹立たしいのですが、本書を読み終えると省庁の構造改革などは道遠しという暗澹たる気分になります。
なんか、うさんくさい!
2008-09-10
ブレーンを気取ったり、審議会委員になっているけど、この人はど
うやって責任をとるつもりなんだろう。
自分は、職をかけている訳でもなし、何も「死闘」じゃないでしょう。
特に、暴露本なのに「教授」なんてここだけ匿名にして配慮をしてい
て、嫌な感じ。竹中平蔵の元秘書官を揶揄しているけど、自分も同
類じゃん。
総選挙前の必読書(行革抵抗勢力を実名で!)
2008-08-31
安部政権時代の霞ヶ関との戦いが描かれています。戦いの概要は、「さらば財務省!/高橋洋一」「官僚国家の崩壊/中川秀直」を読んでいれば充分だと思うのですが、本書の特徴は、登場人物の多くが実名であることです。登場人物の言動に注目しながら総選挙に臨みたいものです。
ジャーナリストが当事者として書く出色の実験ノンフィクション
2008-08-18
私は、ジャーナリストがここまで当事者として踏み込んで書いたものをこれまで読んだことが無い。
出色のノンフィクションの実験作だと思う。同時に、ジャーナリズムがどこまで「客観的に」真実に迫れるかというナイーブな議論が今こそ必要だと思わせる、たいへん考えさせる本だった。
論理的整合性がなければ破綻する政策立案過程と違って、政策決定過程には多方面の利益関係人が調整にかかわるために人間臭く、それぞれの行動主体の世界観なり倫理観なりが裸同然で表出するものだと思う。著者が本で認めているように、おそらくこうした政策決定過程に直接たずさわる人たちにしか目にし、感じることができない肌寒くなるような本書で書かれた現実は、政策決定過程関係者のバイアスがかかった、あるいはある方向へリードしようとする、誤解を恐れず言えば生ぬるい二次情報とは、相当違う感触のものだったのではないかと思う。
以上のことから、こうした事実過程に関わった当事者がインサイダーとしてモノを書くとき、二次情報からネタを得て記事を書くジャーナリストとは、書き方が違って当然だ。読者のほうも、取材対象との距離感といったノンフィクションを読む通常の作法とは違う態度が迫られているのではないか。これも著者がこの本で行った「実験」のように思える。
そういう読み方をすると、この本の著者の執筆スタンスを、ジャーナリストとして適当か否かという議論から判断するのは難しい。著者本人もそんな議論があることは百も承知の上での出版なのだろう。
それより意味があるのは、中枢にいた当事者が書いたものをどう読んだらいいのか、という議論だろう。
情報過多な分野であればある程、二次情報の数は多く、その中身は希薄化する。この本の舞台になった総理官邸のように、その内側で起きたことは、ほんの数人しか直接目にできないのに対して、そこで起きたことが政策決定過程に及ぼす影響は大きく、そのぶん出来事の重要性も高いだけ、利益関係人が多い。ごく少数の当事者の情報と、数多い利益関係人による二次情報。情報入手の難易度と価値は、情報過多な分野であればある程、正比例する。
そういう意味からいうと、この本で書かれた情報は、「マスコミでよく聞いた話」とは、表面だけ見れば同じでも、そうした「話」の出所であったことに注意を払わなくてはいけない。「話の出所」がどこに存在し、マスコミによってどう扱われるかを、この本は結果的に示すことになった。マスコミに載る記事を、どこかうさんくさいと感じている読者にとっては非常に腑に落ちる物語であるし、記事の信憑性を担保するものは本当のところ何なのかに迷う大手マスコミに所属するジャーナリストにとっては、とても悩ましい内容だと思う。
ぜんぜん死闘じゃない
2008-08-15
高橋洋一に番記者のようにくっついて700日間過ごしました。
という内容です。
メディアと政治の距離感がわからないこの著者は
上杉隆の名著「ジャーナリズム崩壊」を読んだほうがいい。
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