千住家の教育白書 (新潮文庫)
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新潮社
千住 文子
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通常24時間以内に発送
発売日:2005-09
売り上げランキング:36845
評価平均:
5.0点
(レビュー数9件)
「千住家の教育白書 (新潮文庫)」のレビュー
激動の千住家の記録
2008-10-28
千住3兄弟の母親が書いた激動の千住家の物語です。ここ最近、本を読んで感激することなどめったになかったのですが、この本は感動してしまいました。この本には力があります。精一杯、家族全員で生き抜いた真実の記録のみが持つ力が。
確かに千住3兄弟を生み出したのは、血筋もあるかもしれない。しかしそれだけではなかった。いかに人間は自律的に頑張れるか、他から強制されてではもちろんなく、また、褒められようとしてではなく、純粋に自分の興味の対象を極めたい、その気持ちだけで、ここまで努力できるのかと、驚きを感じてしまう。
さらに家族を襲う、人並み以上の試練。愛するものを失い、いわれのない非難を受け、時には自ら「背水の陣」をひく。そのような人生の荒波を家族全員で耐え、打ち勝っていく。これは家族の愛の物語でもある。介護につかれ、時に親を疎んでしまうことはあっても、本当に人を愛するとはどういうことなのかを、教えられたような気がする。
月並みな言葉ですが、並みの伝記が束になっても敵わないような、勇気と感動をこの書は与えてくれるような気がします。
期待をはるかに上回る良書でした
2008-02-13
レビューを拝見し期待と共に読み始めましたが、期待をはるかに上回っていました。
ほぼ全頁が心に染み入る、本当に良い本でした。
通勤電車の中で読みましたが、何度もジンと来ては涙ぐみ、おじいちゃま、おばあちゃま、そしてお父様が亡くなられるお話の所では思わず涙がこぼれました。
三人のお子さん全てが秀でた芸術家になられた、その理由が、この本を読めばわかります。
それは、見栄や偏見といったつまらないものを持たずに、高い目標に突き進む、たぐいまれな高邁な精神を持った千住鎮雄氏、ひたむきで真摯な精神を持った文子氏、そんなお二人のもとに神様が三人の芸術家を預け、お二人がエゴを持たず、濁りのない愛情で三人を育て、三人が生まれ持った才能を存分に開花させることができた、そういう事だったように思います。
お父さまである千住鎮雄氏の子育てに関する助言が、彼の人格と精神性の高さを表していると思います。
「子供を育てるのは、子供自身の自由を基本として、見守るという謙虚な考えに徹しなくては駄目なんだよ」
子供の受験に際しては「近い道など探すな。遠い道を苦労して行けよ」等々。
子を持つ親として、学ぶ事のとても多い本でした。
文子氏のまっすぐな文章が、心に響きました。
本当に伸ばしたい才能は放っておく
2007-08-24
子どもを褒めて育てることは大切ですが、本物の才能がある場合は安易に褒めることは、返ってその才能をダメにするんだな、と思いました。心の奥底から湧き出るものは、褒めてしまうことで陳腐なものに変わってしまう。ほとばしる才能を育てるには、親は放っておく勇気も必要なんだと、この本から学びました。
ぜひご一読を
2007-06-03
きっかけは、かなり以前のNHKの美術番組で日本画家千住博さんの特集をとても興味深く見たこと。不勉強で全く知らなかったので、調べてみると輝かしい経歴のかたばかりのご家族のご長男。へえ〜こんなご家族もおるもんだねえ、と。その家庭のお母様が書かれた教育書!とあれば読みたいでしょう!と思いながらも長い間ウィッシュリストに入っていたのでした。
久々にあっちゅうまに読みました。涙涙だだだ〜。
ちょっとHOW TO を期待している自分もあったのですが、決してそれでは無く、千住家のエピソードが驚くほど鮮明な記憶を基に、その時々の迷いや家族への想いが表現豊かに驕らない文章で紹介されてあるのでした。特に3兄弟の幼少期の話は微笑ましくてたまりません。
主に家のことは、すさまじく彼女に任されているのですが、著名な学者さんであるご主人の迷いの無い潔い哲学が、子育てに困った時の彼女を支えていた数ある場面にも感動。
著者のご両親が戦前(だったと思う)留学されていた頃に、船上でアインシュタインがバイオリンを弾いてたのを見た!というエピソードからも、優秀な系譜の一族であると分かりますが、エピソードの根底を流れるものはどの家族、どの人間にも普遍の内容であろうと思うのでした。
何読もうかなぁ、と考えてらっしゃる方には大お勧めの一冊です。
母は強し・・だけではなかった
2007-02-22
子育てのHow to本だとばかり思っていたのですが、実際の内容はまったく別のものでした。
ハウツー本と期待して読んだのですが、がっかりするどころか途中からグイグイと文章に引きこまれ涙を流しながら読みました。
自分に子どもがいなかったとしても泣いていたと思います。
真似したくても到底真似できない、チーム一丸、努力の姿がそこにはありました。
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