これまでの作品に比べると自然や人間の心を超越した崇高さが感じられます。
"The River Sings"は激しい感じで躍動感があります。滝のイメージがします。
"Long Long Journey"は豪華客船に乗ってのんびりと船旅をしている感じですね。
"Sumiregusa"は初め、まさか日本語とは思っていませんでした。
J-Popのような言葉が分かりすぎる煩わしさが全く感じられませんでしたから。
前にPanasonicのVIERAのCMに出てきたときよりも一層厚みを増しましたね。
エンヤとしてはあのままではちょっと物足りないと思ったので、あの後手直ししたのでしょう。
"Amid The Falling Snow"は冬に聴くとピッタリですね。心が温まります。
今回はゲール語の曲はありませんでしたが、ローマが考えた架空の言語"Loxian"の歌が何曲か入っていました。
トールキンのエルフ語の影響を受けて作ったのです。
今回のアルバムで気に入ったのは、月並みだが「菫草(すみれぐさ)」。あの松下のプラズマテレビ「VIERA」のCMは、白い衣をまとった小雪とともに強烈だった。小雪の名前は歌詞にも織り込まれている。そのほか、エンヤのために作った人工言語の歌詞で歌われる「The River Sings」が良かった。この音作りでリズム感も出せているところは、いつもながら凄い。人工言語の響きが多少はアディエマス (こちらも癒し系音楽の代表選手) を想起させるが、しかしやはりエンヤの音楽がしっかりと展開されている。
エンヤの音楽は、イヤホンや貧弱なミニコンポでは聴きたくない。防音マンションに住んで、大音響でどっぷり浸かりたい。癒し系音楽が、別の意味で私の心を掻き乱してくれる。そんな心を、「Long Long Journey」あたりの曲が再びなだめてくれるのである。