2006年2月28日リリース。Ne-Yoのデビュー・アルバム。とは言っても、既にマリオの大ヒットとなった『Let Me Love You』他、たくさんの曲供給をソング・ライタとして行っている本名のShaffer Chimere Smithの方が知られている。芸名は友人がマトリックスでキアヌ・リーブス演じるネオ(Neo)から付けた。権利上の都合や新しいものだという意味をこめ、綴りをNe-Yoにしたようだ。アフリカ系アメリカ人のベーシストの父と中国系アメリカ人のピアニストの母の元に生まれ、家族全員シンガーという音楽一家。抜群のソング・ライティング能力と歌声はそこからきているのだろう。
ニーヨの名前が初耳の人もいるかもしれないが、彼の歌詞の一部は耳にしたことがあるはずだ。とくに、マリオの大ヒットとなった「Let Me Love You」で。この才能のあるミュージシャンは22歳になる以前にチャート上位に食いこむ曲を書いてきた。メアリー・J・ブライジ、B2K、フェイス・エヴァンスらにも曲を提供。人のために仕事をした後に、ニーヨ、本名シェーファー・スミスは自分自身のキャリアに集中することを決意。このデビュー・アルバムに収録された曲の質の高さから判断すると、彼の創造性はすぐに尽きることはない。第1弾シングルの「So Sick」は彼が書いたマリオのヒット曲と同じ繊細さをはっきりと示していて、このスロージャム志向のCD全体にもそれは言える。スミスはマイケル・ジャクソン風の「Sign Me Up」にも光を照らし、ビートの効いた虚勢で"俺はあんたとロックしたいだけ"と歌うコーラスでこのアイコンを支持している。ニーヨの曲は70年代と80年代のソウルへの愛から生まれている。その結果として、彼の音楽には独特なサンプルが含まれている。オージェイズのリック(セクシーな「Get Down Like That」)やスウィッチの断片(「It Just Ain't Right」にて)が登場。驚くことに、これほどつての多いソングライターであるのに、彼はこのアルバムのゲストをただひとりに絞っている。ラッパーのピーディ・ピーディが冒頭の「Stay」に参加しているだけだ。最終曲「Time」の深みは直感を確信する後押しに。『In My Own Words』は経験のあるソングライターにとって印象的なデビューであり、今後何年も記憶に残る音楽になりそうだ。--Denise Sheppard