「トリプルファイター DVD-BOX」のレビュー ![]()
ダサコッコイイ ヒーロー バンザイ!
(2009-02-07)
本放送当時 小学生だった私ですが、ハッキリ言って、当時はけっこう馬鹿にしていたヒーローもののひとつがこれです。
子供の目から見ても低予算はバレバレですし、敵怪人が毎回 頭のすげかえ(頭のすげかえは、ウルトラ怪獣でも行われてましたが、すげかえが分からないようにうまくデザイン処理してありました。さすが成田亨氏!)
で出てくるあたり、
ウルトラマンシリーズの円谷作品とは考えられないヒーロー作品でした。
円谷が等身大ヒーローというのもピンと来ないくらい、円谷=巨大ヒーローという図式が成立していましたから。
以前LD-BOXを購入し、初めて全編通して見ましたが、お話は ないに等しいです。
ストーリー上は大真面目なんだけど、思わず笑った敵怪人の「作戦」や「技」。
当時から子供の間で話題になった、黒塗りスバル。そのスバルがズラ〜リ並んだ毎回おなじみのシーン。
スバルのボンネットや天井に勇ましく乗った怪人たち。
ファイターたちのなんだかよく分からない、中途半端な印象の変身ポーズ。
頭が重そうなレッド、グリーン、オレンジファイターたち。(これって、セブンイレブンのストライプカラーとおんなじ!)
演技者の目が時々見える、ファイターのマスク。
現在のスタイリッシュな変身ヒーロー作品ではぜったいありえない、70年代当時バリバリのダサさやインパクトある画面作りが今となっては懐かしく、いろんな意味でカッコイイです。
今風に言い直せば「ダサカッコイイ」というとこでしょうか?(ダサいのか? カッコいいのか? どっちなんだ?という突っ込みは入れないで。)
とくに怪人出陣時や戦闘シーンで毎回使用される「ドンドンドンドコドンドン」といった太鼓音の劇伴が印象的でステキです。
ストーリーがちゃんとあればもっとよかったのですが、まあ、あの時代だから許された作品でしょうかね。
個人的に、最終回最後のシーンで、基地に一人残されるロボットがかわいそうな気がしました。
おまけに基地の照明まで落とされ、真っ暗な中に置いて行かれるんだもの・・・。機械だからって、あんまりじゃないか!
なんだかんだ言っても、これだけごちゃごちゃ書いてしまうのですから、やはり愛すべき作品です。そういう意味で5点!
DVD版の見どころ
(2007-04-18)
すでにLDでリリースされてCSでも放送されていた作品なので、LDを持っている方、CS放送を録画された方なら購入は迷うところですね。私もその一人でしたが、トリプルファイターが好きな方ならこのDVD版を購入してまず損はないと思います。
画像もLD版やCS放送版とは違ってブラッシュアップされていますし、音声もドルビーデジタル化されています。何といってもありがたいことは、毎回主題歌タイトルが入るモードと、一話の冒頭に一回だけ主題歌タイトルが入るモードを選択できることです。
特典映像も当時のスタッフや関係者のインタビューなどによる構成で、とても興味深いものでした。付録のデーモン怪人カードも楽しいオマケです。
低予算でも楽しい作品
(2007-02-25)
私も、この番組を観たのはCSの放送でした。噂では「円谷プロが『無かった事に』しようと
している作品」だそうで、どういう内容なのか観てみたら、以外と面白かったです。
特に敵側のデーモン族、最高です!! 「こいつには魂が無いんだ」と言われている戦闘員の
人達に馬鹿にされ、命令を無視される怪人の面々は良い味出しています。
ヒーローの側も負けずに濃い面々ですが、バク転ばかりしているお馬鹿少年や、お目付け
役のロボット『ブルコン』の捨て台詞は、表現しづらい味わいがあります(笑)。
3人合体しても大きさ変わらず(笑)
(2006-11-23)
深夜のCS放送をたまたま見ていたら、「コロナの果て♪緑の城♪僕らのふるさと♪」とノリのいい曲で始まった「トリプルファイター」。オープニングの映像だけで爆笑してしまいました。早瀬三兄弟が住む家の地下がSAT日本支部の基地になっていて、この三兄弟が支部メンバー。この3人が各自変身し合体してトリプルファイターとなるが、変身しても大きさが変わらない。全宇宙の中で最も頭脳明晰でIQ10000だという長男の作ったロボット?やメカ等も登場しますが、IQ10000ってどんなんやねん!と突っ込みを入れたくなるような・・・。悪のモンスター「デーモン」どもを倒す為にはトリオで変身するわけですが、このデーモンの怪人の姿が黒タイツに頭だけ被り物という、低予算丸出し!おまけに乗ってくる車が黒塗りスバル360と悪の割にはかわいらしい。兄が怪人を撃ち殺そうとしている時に「デーモンは武器を持っていない」と兄に撃ち殺す事をやめるように言ったくせに、車でならひき殺してOK!の妹ユリが強いのか弱いのかわからないキャラでした。肉体派でちょっとアイタタ系の次男といい、全てにおいてキャラの濃い(笑)番組だと思います。
スバルを見るとデーモンカーを思い出す
(2006-10-29)
円谷プロが、初めて挑んだ等身大の変身ヒーロー番組。しかも月曜〜金曜の夕方、10分間の帯番組というユニークな形式で放映されたことでも有名です。『ウルトラファイト』の系譜に連なる番組ですね。今回2度目のDVD化。全話は初となります。
帯番組というスタイルもさることながら、早瀬3兄妹がグリーン、レッド、オレンジの各ファイターに変身し、さらに合体してトリプルファイターになる、という2段構えになっているところもユニークなところ(長男が変身するリーダー格がレッドではなくグリーンなのもユニークであります)。トリプルファイターは、もっぱら最終金曜日に登場することの多い「金曜日のヒーロー」でしたが、たまに火曜や木曜に登場することもあり、帯番組という性格をうまく生かしたサプライズを与えてくれます。
中盤以降は、金曜までトリプルどころか各ファイターが登場しない回も目立つようになり、ストーリーで見せていこうという姿勢もうかがえるようになります。特に第13話から、デーモン族への復讐のため、たったひとりの戦いを続ける「孤独のケリー」ことケリー岩崎という新キャラクターが登場。『仮面ライダーV3』におけるライダーマン的なキャラクターで、作品にぐっと深みを与えております。
またメカアクションにも力が入れられているのも特徴です。早瀬兄妹の使う車がガルウイング(?)であったりバギーだったりと、割と先進的なセンスを感じさせる一方、敵デーモン族の車が黒く塗ったスバル360というのもユニークでした。
ちと値段が高いのですが、週5日毎回10分というと、計50分。つまり週1回1時間番組をやっているのと時間的には変わらないわけだから、仕方ないのかも。
「トリプルファイター DVD-BOX」」の商品紹介
1972年7月から12月にわたってオンエアされた、円谷プロ製作による特撮ヒーロー・シリーズ「トリプルファイター」の最大の特徴は、1つのエピソードを月曜から金曜までの5日間にわたって、10分間ずつオンエアするというその放映スタイルだ。年少の視聴者を意識すれば、毎回派手なアクション・シーンを見せて次回に期待をつなげるとことが常道だろう。事実「トリプルファイター」の、シリーズ前半エピソードでは、オンエア1回分=10分間のうちのほとんどが、地球征服を企むデーモンたちと、それに対抗するSATメンバーとの戦いだけに費やされているケースが少なくない。ところが、中盤以降のエピソードを見ると、そうしたパターンを維持しながらも、キャラクターひとりひとりの感情や心理を表現しようという、そんな意気込みが感じられるエピソードが続出する。残念ながらそのすべてが成功したとは言い難いのだが、新しいフォーマット、等身大、そして自動車やバイクを多用したアクションと、これまでの円谷プロ作品とは異なった環境の中で、制作陣は様々なチャレンジを試みたシリーズであることが伝わってくる。この志が継承されなかったことが残念でならない。
映像特典である「決戦は金曜日!栄光のファイター」は、制作関係者が2007年の時点で「トリプルファイター」を振り返るインタヴュー構成の作品だが、スポンサーであった玩具メーカーの証言なども折り込んでいるあたりが興味深い。(斉藤守彦)
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