作品の背景も調べずにただone more time one more chanceが挿入歌として使われていたという理由でこのアニメーションを拝見しました。
新海さんはよく「初恋」とそれに伴う心の痛みや彷徨をテーマとしてそれをいろんな設定やドラマツルギーで表現しようとする傾向があるみたいです。この作品を見て感じるのは言葉で具現化できない心の痛みや失意などマイナスの単純にマイナスな気持ちでした。それでも見るのをやめようかなんて思わず、ただ登場人物がハッピーエンドを迎えてきて終わってほしいと思いながら鑑賞していました。
この作品は初恋に対する経験や捉え方によって賛否が分かれると思います。もしあなたがこの作品で表れる人の愛し方に共感する部分があるなら、見入ってしまうとおもいます。
だけど、もしあなたがそうでないのなら単につまらないような感情をえるでしょう。男一人でみるより、彼女と見たほうがあなたがつまらないと感じても女性の方はどういう風に感じるのか見れるので初恋になにも特別な意味を見出さない人はそうしたほうがベターだと思います。
最終部分は逸脱しましたが、評価は4つです。
静謐で淡くささやきかけるような映像。大事な思い出をのぞき込むかのような、ささやかな世界。東京ローカルを舞台に、一組の少女と少年の初恋と、その顛末を3つの短編で描く。極めて少人数でアニメを制作する、新海誠監督の3作目となるフルデジタル作品だ。 過去にとらわれた少年は、少女と離れることで未来へ進むべき足を止めてしまう。記憶に根差す個人の時間(カイロス)と、絶対的に流れる世界の時間(クロノス)の差異の美しさと痛々しさが深い。主題歌の「One more time, One more chance」は山崎まさよしが1997年に発表した曲だが、名曲は時を超え、色あせないことを証明している。情熱的に何度も繰り返されるサビの果てにたどりつく結末を、ほろ苦いハッピーエンドと取るか、鬱なバッドエンドと取るか……。ちなみに、新海監督が制作したPV「One more time, One more chance『秒速5センチメートル』Special Edition」では、アニメ本編と対にあたる映像となっている。あわせて観るとさらに作品が深く楽しめるはず。(志田英邦)